【2026年7月最新】個人向け国債の金利推移と選び方!日銀追加利上げ後の影響を定期預金と徹底比較

2026年に入り、日本の金利環境はこれまでにない歴史的な転換期を迎えています。
長らく続いた超低金利時代から「金利のある世界」へと本格的にシフトする中、安全資産として知られる「個人向け国債」の金利が急上昇しています。

 

日本銀行による追加利上げの影響をダイレクトに受け、2026年7月募集分の金利は非常に魅力的な水準に達しました。
「今まで通り普通預金や定期預金にお金を置いておくのはもったいない」「個人向け国債は今が買い時なのだろうか」と頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、ゼロワン編集部が2026年7月最新の個人向け国債の金利情報について徹底的に解説します。
定期預金との金利差シミュレーションや、日銀の金融政策がもたらした影響、さらには自分に合った運用先の選び方まで詳しく解説しますので、資産運用の判断材料としてぜひ役立ててください。

 

目次

個人向け国債の2026年7月募集金利と基本スペック

2026年7月3日、財務省より個人向け国債の2026年7月募集分(2026年8月発行)の条件が発表されました。
まずは、今回発表された最新の募集条件と基本情報を整理しておきましょう。

 

【2026年7月募集分の概要】
■募集期間:2026年7月6日(月)〜7月31日(金)
■発行日:2026年8月17日(月)
■購入単位:1万円から(1万円単位で上限なし)
■利払い:年2回(毎年2月15日・8月15日)
■中途換金:発行後1年経過すれば、1万円単位で国がいつでも買い取り可能(直前2回分の各利子相当額×0.79685が差し引かれます)

 

2026年7月募集分において、最も注目すべきは適用される金利の大幅な上昇です。
前月の2026年6月募集分では「変動10年」の初回金利は年1.74%でしたが、7月募集分では年1.80%へとさらに0.06%上昇しました。

 

この金利上昇は「変動10年」だけにとどまりません。
「固定5年」は年1.95%、「固定3年」は年1.56%となっており、すべてのタイプで金利が上昇する結果となりました。
元本割れのリスクが極めて低い安全資産でこれだけの金利を得られるのは、約31年ぶりの水準です。

 

個人向け国債は日本国政府が責任を持って元本と利子を支払うため、日本で最も安全性が高い運用手段の一つとされています。これまで「金利が低すぎて魅力がない」と感じていた層にとっても、十分に検討に値する利回りとなっています。

 

日銀の追加利上げが個人向け国債の金利上昇をもたらした背景

今回の急激な金利上昇の背景にあるのが、日本銀行(日銀)による急ピッチな金融政策の修正です。
2026年6月16日、日銀は市場の予想を上回る形で追加の利上げに踏み切りました。
政策金利は0.75%から1.00%へと引き上げられ、日本の金融環境は完全に新しいフェーズに移行しました。

 

個人向け国債の金利は、市場の金利動向と連動する仕組みになっています。
具体的に「変動10年」の適用利率は、10年固定利付国債の入札結果を基準に決定されます。
「基準金利(複利利回り)に0.66を掛け算する」というルールに基づいて計算が行われます。

 

日銀の利上げ後初となる2026年7月2日の10年物国債の入札では、長期金利の指標となる複利利回りが約2.73%まで高騰しました。
この2.73%に0.66を掛けた結果、変動10年の金利は「年1.80%」という非常に高い水準で決定されました。
つまり、今回の7月募集分は「日銀の利上げ恩恵がダイレクトに反映された記念すべき最初の国債」と言えます。

 

【個人向け国債(変動10年)の過去の金利推移】
■2024年1月:年0.40%
■2024年7月:年0.65%
■2025年1月:年1.10%
■2025年7月:年1.35%
■2026年1月:年1.60%
■2026年6月:年1.74%
■2026年7月:年1.80%

 

上の推移を見れば明らかなように、2年半前と比較すると変動10年の金利は4.5倍に跳ね上がっています。
2024年3月にマイナス金利政策が解除されて以降、日銀は段階的に利上げを実行してきました。
国債はもはや「減らないだけで増えないお金の置き場」ではなく、「インフレに負けない利回りをしっかり確保できる優良な投資先」へと変貌を遂げています。

 

個人向け国債における「変動金利」と「固定金利」の仕組みと特徴

個人向け国債には、運用スタイルや期間に合わせて3つのタイプが用意されています。
金利の決まり方や特徴が異なるため、自分の資産運用の目的に合わせて選ぶことが重要です。
それぞれの具体的な仕組みを見ていきましょう。

 

変動10年(変動金利タイプ)

「変動10年」は、半年ごとに市場金利の動きに合わせて適用金利が見直される仕組みです。
将来的にさらに日本の金利が上昇していった場合、すでに保有している国債の利回りも自動的に引き上がります。
日銀が年内にさらなる追加利上げを行う可能性を考慮すると、金利上昇の波を最も逃さずキャッチできる商品と言えます。

 

ただし、将来金利が低下に転じた場合には、受け取れる利子が少なくなってしまうデメリットもあります。
しかし、個人向け国債には「年0.05%」の最低保証金利が設定されているため、これ以下に金利が下がる心配はありません。
「長期的に使わないお金を預けつつ、日本の金利上昇局面で利益を最大化させたい」という方には最適の選択肢です。

 

固定5年・固定3年(固定金利タイプ)

「固定5年」および「固定3年」は、購入した時点の金利が満期(5年または3年)まで変わらずに維持されるタイプです。
購入した時点で満期までに受け取れる総利息が確定するため、将来の資金計画が立てやすい点が最大のメリットです。
特に今回の2026年7月募集分では、固定5年の金利(年1.95%)が、変動10年の金利(年1.80%)を大きく上回る現象が発生しています。

 

この現象は、市場が「将来的な金利の上昇ペースが鈍化する、あるいは頭打ちになる」と予測している際に起こることがあります。
「5年間という期間で確実に高金利の果実を得たい」という人にとっては、変動10年よりも固定5年を選んだほうが有利になる可能性が十分にあります。

 

固定金利タイプは、購入後にさらに市場金利が急上昇したとしても、自分の受け取る金利は満期まで据え置かれたままになります。将来的に日本の金利が3%や4%へと急激に上昇するシナリオを想定するならば、固定金利ではなく変動10年を選択するほうが安全でしょう。

 

個人向け国債と定期預金のどちらを選ぶべきか?特徴を徹底分析

安全にお金を増やしたいと考えたとき、個人向け国債と並んで検討されるのが銀行の「定期預金」です。
しかし、2026年7月現在の金利水準を比較すると、両者には明らかな差が生じています。
どちらにお金を預けるべきか、多角的に比較してみましょう。

 

【個人向け国債と定期預金の金利比較(5年)】
■個人向け国債(固定5年):年1.95%
■一般的なメガバンク定期預金(5年):年0.70%前後
■ネット銀行定期預金(5年):年0.90%〜1.10%程度

 

このように、同じ5年の固定金利商品で比較した場合、個人向け国債のほうが定期預金よりも金利が約1.0%〜1.25%も高くなっています。
この金利差は、預ける金額が大きくなるほど無視できない大きな差となって現れます。

 

例えば、まとまった資金100万円を5年間預けた場合のシミュレーションを見てみましょう。
定期預金(年0.70%)と個人向け国債(年1.95%)では、どれほどの差が出るでしょうか。

 

【元本100万円を5年間運用した場合のシミュレーション】
■定期預金(年0.70%)の場合
・5年間の総利息(税引前):35,000円
・税引後(20.315%控除後)の受取額:約27,889円

■個人向け国債(固定5年・年1.95%)の場合
・5年間の総利息(税引前):97,500円
・税引後(20.315%控除後)の受取額:約77,692円

★その差額は税引後で約49,800円にも上ります!

 

元本が200万円、500万円と増えれば、この金利差によるリターンの違いは数十万円規模にまで広がります。
「元本保証に近い安全な形でお金を置いておきたいが、少しでも増やしたい」と考えているのであれば、定期預金ではなく個人向け国債を選択するのが圧倒的に賢明な判断です。

 

もちろん、定期預金にもメリットはあります。
それは「流動性の高さ」です。
個人向け国債は原則として発行後1年間は中途換金ができません(災害時や相続時を除く)。
これに対し、定期預金は中途解約利率が適用されて利息は大幅に減ってしまうものの、必要になればいつでも引き出すことができます。

 

そのため、資産をすべて個人向け国債に回すのではなく、以下のように資金の性格に合わせて仕分けることが推奨されます。

 

【資産の適切な仕分けルール】
①生活防衛資金や1年以内に使う予定があるお金:普通預金・定期預金に確保
②1年以上、5年〜10年程度使う予定がない余剰資金:個人向け国債で高金利運用

 

特に7月は夏のボーナス(賞与)が支給されるタイミングです。
ボーナスの使い道が決まっておらず、なんとなく普通預金口座に入れたままにしている人は、この機会に国債への振替を検討するべきでしょう。
ただ眠らせておくだけの資産を、金利上昇の恩恵を受けられる安全資産へとシフトさせるだけで、将来受け取れる富の量は大きく変わります。

 

なお、手元の資金をさらに効率よく増やすアプローチとして、少額からでも自動で資産を増やす仕組みを持つAI自動売買システム「ゼロワンシステム」などをポートフォリオの一部に組み込む方法もあります。
国債のように完全に固定された安全資産と、少しのリスクを取りつつ短期間で利益を最大化する自動運用ツールを上手に使い分けることで、資産全体の成長スピードを爆発的に高めることが可能になります。

 

個人向け国債以外の新窓販国債や社債などの特徴と注意点

金利上昇の局面において、注目が集まる債券は「個人向け国債」だけではありません。
市場には他にも様々な債券が存在しており、その仕組みやリスクを理解することで、さらに選択肢を広げることができます。

 

新窓販国債(新型窓口販売国債)

新窓販国債とは、国が発行し、金融機関の窓口で購入できる一般的な国債(2年、5年、10年)のことです。
2026年7月募集分の新窓販国債(10年)の金利(表面利率)は年2.7%前後となっており、個人向け国債の変動10年(年1.80%)よりもはるかに高い利回りが設定されています。
「それなら個人向け国債ではなく新窓販国債を買ったほうが得なのでは?」と思うかもしれませんが、ここには大きな落とし穴があります。

 

新窓販国債は、個人向け国債と違って「中途売却時の元本保証」がありません。
満期まで持ち続ければもちろん元本と利息は戻ってきますが、途中で売却する場合は、その時の市場価格で取引されることになります。
市場金利が上昇している局面において、固定金利の債券の市場価格は下落するため、途中で売却すると元本割れを起こすリスク(金利変動リスク)が非常に高くなります。

 

一方、個人向け国債は、中途換金調整額(直前2回分の利子相当額)を差し引かれるものの、いつでも国が「元本(購入額)」で買い取ってくれることが法律で保証されています。
つまり、金利上昇局面においては、途中でどうしてもお金が必要になるリスクを考慮すると、個人向け国債のほうが圧倒的に安全で扱いやすいのです。

 

社債(事業債)

民間企業が資金調達のために発行する「社債」も人気の選択肢です。
有名な大手企業が発行する社債は、国債よりもさらに高い金利(年2.0%〜3.5%など)が設定されることがあります。
ただし、社債は国が保証しているわけではないため、発行元企業が倒産・経営破綻した場合に元本が戻ってこない「信用リスク(デフォルトリスク)」が存在します。
投資する企業の業績や格付けをしっかりと見極める目が必要となります。

 

利回りが高いからという理由だけで、知名度の低い企業や業績が不安定な企業の発行する社債を大量に購入するのは大変危険です。最悪の場合、投資資金がすべて失われる可能性があることを頭に入れておきましょう。

 

金利が上昇する「金利のある世界」では、こうした様々な運用商品の選択肢が増える一方、正しい知識を持ってリスクとリターンのバランスを見極める難易度も高くなっています。
「元本を絶対に守りたいお金」は国債に割り振り、一方で「リスクを許容してでも効率的に増やしたいお金」は、AI技術を駆使して24時間いつでも相場の変動を捉えて自動で利益を積み上げてくれる「ゼロワンシステム」のような最先端の自動運用システムに一部投資してみるなど、柔軟な思考でのポートフォリオ構築が必要とされる時代です。

 

よくある質問

個人向け国債は、途中でどうしてもお金が必要になったら解約できますか?

購入(発行)後、1年が経過していれば、1万円単位でいつでも中途換金が可能です。国が額面通りに買い取ってくれるため元本割れの心配はありません。ただし、売却時には「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」が中途換金調整額として差し引かれます。なお、購入後1年未満であっても、保有者が死亡した場合や大規模な災害に被災された場合などは、例外的に中途換金が認められます。

金利が今後さらに上がった場合、今買った「固定5年」の国債はどうなりますか?

固定金利タイプの国債は、購入した時点の金利(固定5年であれば年1.95%)が満期を迎える5年後までずっと変わりません。そのため、購入後に世の中の金利がさらに上昇したとしても、ご自身が受け取れる金利は低いまま据え置かれてしまいます。今後、日銀がさらに金利を引き上げると予想する場合は、金利上昇に自動追従する「変動10年」を選択するほうが金利上昇の恩恵を受けられます。

個人向け国債を購入する際、手数料や口座維持費はかかりますか?

個人向け国債の購入時に、購入手数料や仲介手数料などは一切かかりません。1万円を支払えば、1万円分の国債を購入することができます。ただし、国債を管理する金融機関(証券会社や銀行)によっては、口座の維持管理手数料が発生するケースが稀にあります。ネット証券などでは基本的に口座維持費も無料ですので、大手のネット証券会社などを利用して購入することをおすすめします。

個人向け国債は、万が一購入した銀行や証券会社が破綻したらどうなりますか?

購入した金融機関(銀行や証券会社)が破綻した場合でも、国債自体は「日本国政府」が発行しているものなので、その権利や価値はすべて保護されます。国債の記録は「ほふり(社振制度)」によって電子的に厳格に管理されているため、購入窓口となった金融機関が倒産しても、別の金融機関に口座を移管することで引き続き保有・売却が可能です。ペイオフ(預金保険制度の1,000万円上限)の影響も受けないため、極めて安全性の高い保有手段です。

 

まとめ:個人向け国債を活用したこれからの資産運用戦略

2026年7月募集分の個人向け国債は、日本銀行の金融政策修正の波に乗り、極めて魅力的な金利水準へと引き上がりました。
「安全にお金を置いておきたいが、普通預金や定期預金の金利では不満」という個人投資家にとって、今まさに絶好の投資タイミングが訪れていると言えます。

 

最後に、本記事で解説した重要な比較ポイントをおさらいしておきましょう。

 

■2026年7月募集の「変動10年」は初回金利1.80%と、日銀利上げの恩恵を十分に受けた水準。
■「固定5年」は年1.95%と、現時点では変動10年を上回る非常に高い金利が確定できるチャンス。
■5年定期預金と比較すると金利差は約1.0%以上あり、100万円の運用で5年後に約5万円近い受取利息の差が出る。
■金利がどこまで上がるか分からない時代には「変動10年」、現在の高い金利水準をすぐに確定させたいなら「固定5年」を選ぶのがセオリー。

 

これからの「金利のある世界」を生き抜くためには、何も考えずに銀行口座にお金を眠らせておく姿勢から脱却する必要があります。
大切な資産を守りながら増やす第一歩として、まずは安全極まりない個人向け国債の活用を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

 

また、こうした安全資産による土台作りを完璧に整えた上で、余剰資金の一部を使って投資信託や株式、あるいは「ゼロワンシステム」といった先進的な自動運用サービスを活用するなど、攻めと守りのバランスが取れた強固なポートフォリオを構築していくことが、今後のインフレ時代に自分の財産を守り抜く最善の戦略となるでしょう。

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